東日本大震災(3)

前回の続きです。
このエントリーは「東日本大震災」よりひと月後に編集しております。

■停電

父と発電機の用意などをしながら合間合間にワンセグでニュースをみます。
伝えられるニュースでは激しい地震であったことが伝えられています。

当初ほどなくして復電すると考えていましたがあるていど長期戦になると思われ始めました。
ウチはマンションのため停電するとポンプが停止して水も止まります。

災害時用の備蓄水をを取り出し夕飯の支度を始めました。

3月もまだ上旬のためとても寒いです。
しかし石油ファンヒーター。石油があっても停電していると火がつきません。

当たり前のことなのにこんな時に気づかされます。
しかたなく物置より乾電池式の古い石油ストーブを引っ張りだします。

しかし、結局ハイブリッドカーのコンセントを家のベランダから引いてきて、明かり、テレビ、石油ファンヒーターにつなぎました。

テレビは相変わらず震度情報ばかりを放送しています。
とりわけ、地震の映像も関東圏ばかりです。

スマートフォンからネットにつないで地元の新聞社のページを見るとつながりません。
次に市のホームページにつなぎにいきましたがやはりつながりません。

ここで気がつきましたが停電で 市内のサーバーが軒並み落ちているのだと気がつきました。
当然、地元のテレビ局も機能していないので、全国ニュースでも放送できるソースしか放送していないのだな、と。

この時点で言えることはかなり広域で停電が発生していると思えました。

つい先日会社の先輩から買ったMW-600のFMラジオを聞いてみます。
MW-600を語る上で性能はトップクラスだけどFMラジオはあってもなくてもよかったな~、的な会話をその先輩としていたのですが、よもやこんな形で使うことになろうとは・・・。

地元のラジオ局はきちんと機能していてわずかながらも市内の状況を報道してくれていました。
その時点でわかったことはかなり広域でライフラインが断絶していること、沿岸で津波の被害が発生していること。

わたしはスマートフォンを使ってるのでワンセグテレビなどはついてません。
最近はテレビの視聴が減ってきていてワンセグもさほど重要視してませんでしたが、こういうときは便利なものだな~、と思いました。
しかし、ここまでの状況だと逆にテレビは詳細の報道をしてくれず、よくも悪くも視聴率の高い全国向けの放送をします。
災害時に威力を発揮するのは地域のラジオなのだと実感しました。

さて、思い起こされたのは阪神大震災の当時の報道です。
当時、私はテレビや報道を通してしか現地の状況を知りませんが、大都市でライフラインが断絶された状況はとても強く印象にのこってます。

家族に、当面、とりわけむこう1週間の食料はキープすること、断水に備えることを再確認しました。
まず生活用水の確保です。
ウチのマンションには飲料できませんが井戸水がつかえるのでポンプを発電機につなぎあいてるバケツに水をためました。
両親はマンションのオーナーなのであいている部屋の便所をとバケツの水を玄関におき住人向けに 開放しました。

テレビの放送を見ても相変わらず震度の情報と関東近辺の地震当時の映像ばかりです。
もう寝るしかない状態でしたが、大きな余震が続き不安な状態でした。

結局わたしは寝ずの番をすることとなりました。
そんななか、LEDライト片手にすこし付近の様子を見に行くことにしました。

表通りの幹線道路に歩いて行きます。

夜もそこそこなのに深夜であるかのような、いやそれ以上に真っ暗闇です。
ところどこの駐車場からは車のなかで一晩を過ごそうという方々の明かりが漏れてきます。

幹線道路につくと異様な光景が広がってました。
比較的大きなマンションも建ち並ぶ中真っ暗闇です。

車一台とおることなく、しかしながら遠くで消防車のサイレンが鳴り響いています。
ところどころ大きな交差点だけが自家発電で赤信号をともしています。

おそらく今後みられない光景だろうと思いました。

-続く-

Category(s): 東日本大震災

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